Column-book

会議中での一コマ

「本」って何?

4/30 遠隔会議の記録から
TV会議システムA 司会:樽井
TV会議システムB 編集長:松村

樽井:出版社を立ち上げるにあたり、まだ戸惑いの多い会議ですが・・・。
今日は、私たちが扱おうとしている媒体として「本」について、皆さんと話し合いたいと思います。

ひとくちで「本」と言っても、その形は時代とともに大きく変化してきました。口頭で伝えらていた知識や物語が、文字を得て紙に書かれて巻物となり、やがて私たちが手にするような「本」になりました。最近では携帯小説のようにいつでもどこでも見ることがきるようにも進化しています。そのような中で、私たちにとって「本」とはどういうものなのでしょう。

今日は皆さんに「あなたにとって『本』とは何ですか?」という質問をしてみたいと思います。本の内容、ジャンルは問いませんので、自身にとって「本」が持つ役割や意味をひと言で答えて下さい。
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全員
・・・・・・

樽井:・・・あまり難しく考えないで「本」から連想するイメージで構いません。

松村:ひとりひとりに発言してもらったほうがいいですよね。では、丹野さんから。

丹野:「思い出」です。本を見ていると買ったときの自身を思い出したりします。

松村:仲さんは?

仲:「気休めの楽しみ」です。同じ毎日に飽きてしまうので、本の世界に逃避します。

樽井:松村さんはどうでしょうか?

松村:そうですね、「時々無性に欲しくなるものです。」新しいことに出会うと、それについての知識が欲しくなります。

樽井:丹野さんと仲さんの意見は、「本=娯楽」の考えが強いようですね。ジャンルも小説等を思い描いているように思えます。松村さんの意見も同様に感じましたが、「知識がほしくなる」という点では、前の二人とは違うジャンルの本を思い浮かべているようにも思えます。
続いて留学生の皆さんにも同じ質問をしてみたいと思います。


松村:留学生の人……、ジョさんはどうですか?

ジョ:「心の良識」、知識と知恵が豊かになります。

松村:ジョンさんはどうでしょう?

ジョン:「間接的な経験」、直接経験できないようなことも、本を読んで自分が経験したように思えます。

松村:では、ゲイさん。

ゲイ:「知恵のもと」、知識のもとは小学生の頃から本でした。

松村:チョウさん。

チョウ:「ほかの財宝」、普通の財宝はお金や宝石ですが、本は心や精神の財宝といえます。

松村:ヨウさんはどう思いますか?

ヨウ:「知識の源泉」、わからないことや興味があることを本で調べることができます。

松村:では、最後にパクさん。

パク:「過去であり現在です」、過去にあったできごととなどを、現在でも知ることができます。

樽井:うーん・・・留学生の皆さんの本に対するイメージは、先に日本人の皆さんが答えていた見方と随分違いますね。どの方も娯楽の一部とゆうよりは「本=勉強」のイメージが強いようです。日本語を勉強する上で参考書や教科書を手にする機会が多いためでしょうか。

 それでも「本」というものが、何らかの意味を持って皆さんの身近に存在することを確かめることができました。本日の会議はここまでとします。

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どこで読んでますか?

5/14 遠隔会議の記録から
TV会議システムA 司会者:仲
TV会議システムB 編集長:丹野

仲:先日は皆さんに「本が持つイメージ」について話し合ってもらいました。今回は皆さんが本を読む場所について尋ねてみたいと思います。

丹野:では今日も皆さん、ひとりずつ発言をお願いします。リさん、どうでしょう?

リ:家で読みます。時間があれば、たまに電車の中でも読みます。

ジョ:家と図書館でよく読みますね。

松村、ゲイ、ヨウ:私たちも同じです。
チョウ:インターネットでダウンロードして、iPodで読みます。

丹野:私は本屋で立ち読みです、笑。

仲:はい。ありがとうございました。え~と、読む場所が4カ所あげられましたが・・・、「家で読む」と答えた人が多かったので、もう少し詳しい話を聞かせて下さい。「家」で、どんな時に読みますか?

リ:眠れない時、眠るために本を読みます。

松村:暇なときにいろんなところで読んでいます。

ジョ:バイトが終わって時間が余ったら、ちょっと読んで寝ます。

ゲイ:勉強したいときです。

ヨウ:暇なときやソファーにくつろいだり、TVを見ながら読んだりします。

仲:「家」の中でも、いろいろな状況で読まれるのですね。目的も様々なように思います。
  それでは、「図書館で読む」と答えた人たちは、どのような時に図書館を利用し読みますか?

丹野:じゃあ・・・ジョさんからお願いします。

ジョ:図書館は静かで読みやすいからです。

松村:調べ物したいときです。

ヨウ:テストがあるときです。

仲:はい、分かりました…。ん~、ジョさんに質問しますが…、静かな場所は他にもあるように思うのですが?

ジョ:本がたくさんあって、静かだからです。

仲:確かに本はたくさんあります、笑。
では次に「電車の中で読む」と答えたリさん。どのような時に読みますか?

リ:知らない人と目が合うと気まずいから、そうしています。

仲:そういえばみんな携帯を見ていますね、笑。
  では次…「本屋さんでで読む」と答えられた丹野さん、なぜ本屋さんなのですか?

丹野:時間が空いたらフラッと行けて、新しくでた本が置かれています。
仲:駅内や帰り道・・・あちこちに本屋さん結構ありますよね。
では最後に「iPodで読む」というチョウさんにお尋ねします。なぜiPodで読むのでしょう?

チョウ:正直、本をあまり買いません。でも、インターネットをよくするので、ダウンロードして読んでいます。

仲:本屋さんや図書館は利用しないのですか?
チョウ:本屋さんは帰り道に立ち寄ることがあります。本を読むだけために図書館へ行くことはあまりありませんね。インターネットの方が便利です。

仲:ありがとうございました。本を読む場所は、「家」と「図書館」が大半を占めていたように思います。図書館では調べたり、勉強するための利用が多く、家ではくつろぎながら本を読んだり、睡眠薬のように利用しているみたいですね。iPod4で読む人が1人でもいたことには、本の形の多様さを実感しました。勉学のため・癒しのため・時間の埋め合わせetc……いずれにしても、「本」(読むもの)が、私たちの身近にあることを、今日も実感できたように思います。今日の会議はここまでとします。

本をどこで選びますか?

5/28 遠隔会議の記録から
TV会議システムA 司会者:ジョン
TV会議システムB 編集長:仲

ジョン:これまでの会議では、「本」について皆さんのイメージと読む場所について話し合ってきました。今日は、出版社にとって重要な課題として、本の選び方について皆さんの意見を聞きたいと思います。皆さんは本を選ぶ時、どこにこだわっていますか?

丹野:表紙のデザインです。

仲:巻末のあらすじを読んで選んで決めます。

松村:ぱっと見た印象で決めています。表紙のデザインや本のタイトル、平積みされていたりしたら、やっぱり気になりますね。

ゲイ:自分の好みや趣味にあうものを選びます。

チョウ:友達の勧める本を選びます。

パク:本の名前と目次を見て選びます。

ジョ:本の中身を大切にします。

ジョン:表紙のデザインと厚みです。

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ジョン:うーん、本の内容にこだわる人と表紙のような外見にこだわる人に別れそうですね。
では皆さん、表紙にこだわる場合は、どんな内容の本を思い浮かべますか?

丹野:漫画や小説

仲:小説

松村:同じです

ゲイ:私は漫画です。

チョウ:本というより雑誌みたいなものです。

パク、ジョ:私たちは小説です。

ジョン:表紙などの見た目で選ぶのは、漫画や小説が多いようです。雑誌もわかるような気がします。
では皆さん、もしこれが勉強のための参考書を買うとしたらどうですか?

丹野:それなりの人が推奨するものを選びます。

仲:いろいろ見比べて中身を重視します。

松村:付属品なども重視します。

ゲイ:財布と相談します、笑。

チョウ:値段が高いと良いもののような気がします。

パク:中身も大切ですが、それでも白や黒だけの本は、あまり勉強する気になれません。

ジョ:有名な先生の本です。

ジョン:やっぱりさっきの答えとはかなり違いますね。
趣味で読む小説や漫画などを選ぶ時は表紙など見た目を重視した人たちも、勉強のために本を選ぶ時は中身を重視しますよね。
今日の会議を通じて、「本」はジャンルや種類によって目を向けるところが違うことがわかりました。

これらの意見は全部、今後の出版活動に活かせると思います。
今日の会議はここまとします。

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会議を終えて・・・
話し合った内容を写真で表現してみようという話になりました。
よければ続けてご覧下さい。

本のある風景

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3回のTV会議を終えて  Summary

3回にわたって「本」についてTV会議を進めてきました。
「本」という漠然とした質問からはじめましたので、私は単純に「小説」を思い浮かべたのですが、留学生のみなさんは「勉強用のテキスト」だったのに驚きました。2回目の会議で読む場所の質問があった時も、留学生の皆さんは「図書館で読む」と答えてましたね。勉強するための本を意識していることが確かめられたように思えました。家で読むという答えには娯楽性が強く、私の「小説」はここに当てはまりそうです。私たちのイメージが、次第に具体化されていくのを実感しました。3回目の会議では、本を選ぶポイントとして、表紙の美しさに意見が集中すると、皆さんの思い浮かべる「本」は小説や漫画に限定されたように思います。つまり、「本」という言葉から、はじめに思い浮かべた内容は異なりましたが、会議を重ねる中で、読む場所や内容が特定されてくると、私たちが思い描いた「本」は、国に関係なく同じであることを確かめられたように思います。

「本」を使って図書館で勉強する。
家でゆっくり「小説」や「漫画」を楽しむ。
時にはバスや電車の中でiPodや携帯を使って小説や漫画を楽しむ。

「本」の形はいろいろですが、私たちの身近な存在であることに変わりはなさそうです(樽井)。